「夜寒十句」の感想
夜寒十句
よさむじっく

正岡子規

分量:約2
書き出し:虚子を猿楽町に訪ひて夜に入りて帰途に就く。小川町に出づるに男女竪にも横にも歩行《ある》きて我車ややもすれば人に行き当らんとする様なり。彼等の半は両側の夜店をあさり行くにぞある。考へて見れば今宵は五十稲荷の縁日なり。我昔こゝらにさまよひし頃は見んとも思はざりし夜店なれど、此頃は斯《かか》る事さへなつかしく店々こまかに見もて行かんと思ふに実にせんなき身とはなりけり。古き雑誌書籍売る店、歯磨石鹸など売る...
更新日: 2025/01/25
65c8aadc88adさんの感想

雙喜   高浜虚子を 猿楽町に 訪れて その 帰途に 力車の 中から 子規が 街角 細見として 詠んだものを 纏めた。柿店の 前を 過ぎ行く 夜寒かな  戸板の 上に わずかばかりの 柿が 並べてあり 色が 鮮やかな だけに 余計に 寒さを 感じた。