「置土産」の感想
置土産
おきみやげ
初出:「太陽」1900(明治33)年12月

国木田独歩

分量:約21
書き出し:餅《もち》は円形《まる》きが普通《なみ》なるわざと三角にひねりて客の目を惹《ひ》かんと企《たく》みしようなれど実は餡《あん》をつつむに手数《てすう》のかからぬ工夫不思議にあたりて、三角餅の名いつしかその近在に広まり、この茶店《ちゃや》の小さいに似合わぬ繁盛《はんじょう》、しかし餅ばかりでは上戸《じょうご》が困るとの若連中《わかれんじゅう》の勧告《すすめ》もありて、何はなくとも地酒《じざけ》一杯飲め...
更新日: 2021/08/07
19双之川喜41さんの感想

 題意は 櫛二枚と二百円である。 軍夫として 遠方に赴いた男は 現金を 病死する前に 故郷の茶屋に 手渡してくれるよう 頼み込み この世を去る。 特に 水浴の場面が 詩味溢れると感じた。