感受性が強すぎて繰り返して出席する彼には最後が辛かったのでは、と思った。また不眠症が苦しめるなんて耐えがたいだろうな
現代作曲家は 静寂さも 曲の一部として 見立てて 作曲すると 何かで 見たことが あるような 気がするけど 基次郎は 演奏に 没頭しても 気が散っても 不眠症の 種に なって終うようである。凡人であれば 会場を 後にするときの あの 高揚感を 味わえれば かなりの 成果なのだが 先鋭的な感覚を もつものは 後を引くので いろいろ ややこしいものだと 感じた。
音楽会に見る形式主義、権威に圧倒されてしまう庶民的感覚に嫌気がさした。喝采しては静まり帰ったり、静まり帰ったとき、孤独感を感じる。
グワウッ、グワウッってやったことあるよね。おんなじ人がいてとても嬉しかったし、全ての描写が美しいと思った。
なんと豊かな感受性によって描かれているんだろうと。 思うに、日本語は世界で一番美しい言語ではないだろうか。 表現に富んだこの言葉たち。 それらが持てる美しさを最大限に引き出すのが、梶井さんの才能だと思った。
喧騒の中にある孤独 言葉、音楽、意味のある色のあるざわめきが突然意味のない音の集合体になる 孤独感、心の動きをわかりやすく綴った随筆ではないだろうか。