国木田独歩
当時も郊外と言う、片田舎とまとめて言うと思っていた
鉄道自殺が 続く 踏切のそばで 八百屋をやっているので 引越したいとは思っているけど なかなか思うようにはいかず 自殺志望者が 踏切の側に佇んでいるのを 便所の窓から見かけると 独り言の説教みたいなことを 始める。 若い独身の校長や 売れるかもしれない画家も この辺りに住む。
郊外に住む人々のささやかな日常を覗き見した気分。便所の窓から踏切で佇む人に説教する親父さんなんかいいなと思った。