私の 高校の 漢文の先生は 江戸っ子だったので ヒとシが 判然としないから 子曰わくを 火曰わくと 読み下し 生徒は 陰で 先生は 火の玉くうと ささやきあい 敬愛していた。漢文を 結果として 婚活に 用いるのは 仕込みが 大変だし 現代では 底無しの 軽みが 珍重されるので 間もなく かかる文も 絶滅危惧種となるかもしれない。思い出した。漢文の先生の 仇名は イワヒだった。
最後の文が有名で知ってはいたが、こういう流れで出てきたものだとは知らなかった。なんというか、キザである。
最後の二文にキュンとする。
人は接してみないとわからない
餓鬼大将でも昔は、学があったんだ、と感心する。孟子が中学生でわかるのか!頑固爺に叱られると言えば、野球の球で硝子を割るのが定番。孟子が好きと言って怒られる処か、教師側がそもそも孔子も孟子も知らない。論語、孟子の作者程度の知識。やたらには近所に漢学者が住んではいない。
物凄くかわいいはなし
まとまっていてよみやすい
そう言えば、この作品は過去に文庫本で読んでいた。 独歩の頃の生意気なガキ大将は喧嘩が強いというより、大人顔負けの漢学の素養があることを意味しているところが凄い。 孟子が嫌いのはずの老人の袖から孟子の一節がすぐ出てくる所なんて面白い。 他人を批判する時、表層的イメージだけで、その人物の内面の本性を知らない。 老人が孟子を知りつくしているように、主人公の少年が老人の本性に触れていく。
Twitterでよく見るタイプの話だ!