「初恋」の感想
初恋
はつこい
初出:「太平洋」1900(明治33)年10月

国木田独歩

分量:約7
書き出し:僕の十四の時であった。僕の村に大沢先生という老人が住んでいたと仮定したまえ。イヤサ事実だが試みにそう仮定せよということサ。この老人の頑固《がんこ》さ加減は立派な漢学者でありながらたれ一人《ひとり》相手にする者がないのでわかる。地下《じげ》の百姓を見てもすぐと理屈でやり込めるところから敬して遠ざけられ、狭い田の畔《くろ》でこの先生に出あう者はまず一丁|前《さき》から避《よ》けてそのお通りを待っている...
更新日: 2022/03/04
19双之川喜41さんの感想

 私の 高校の 漢文の先生は 江戸っ子だったので ヒとシが 判然としないから 子曰わくを 火曰わくと 読み下し 生徒は 陰で 先生は 火の玉くうと ささやきあい 敬愛していた。漢文を 結果として 婚活に 用いるのは 仕込みが 大変だし 現代では 底無しの 軽みが 珍重されるので 間もなく かかる文も 絶滅危惧種となるかもしれない。思い出した。漢文の先生の 仇名は イワヒだった。

更新日: 2020/01/28
六花亭四号さんの感想

最後の文が有名で知ってはいたが、こういう流れで出てきたものだとは知らなかった。なんというか、キザである。

更新日: 2020/01/27
8c993db180c5さんの感想

最後の二文にキュンとする。

更新日: 2020/01/05
05658400c9f1さんの感想

人は接してみないとわからない

更新日: 2018/08/11
いちにいさんの感想

餓鬼大将でも昔は、学があったんだ、と感心する。孟子が中学生でわかるのか!頑固爺に叱られると言えば、野球の球で硝子を割るのが定番。孟子が好きと言って怒られる処か、教師側がそもそも孔子も孟子も知らない。論語、孟子の作者程度の知識。やたらには近所に漢学者が住んではいない。

更新日: 2018/02/18
8e7ff6d42c18さんの感想

物凄くかわいいはなし

更新日: 2016/05/11
d697c2f78adbさんの感想

まとまっていてよみやすい

更新日: 2016/05/10
芦屋のまーちゃんさんの感想

そう言えば、この作品は過去に文庫本で読んでいた。 独歩の頃の生意気なガキ大将は喧嘩が強いというより、大人顔負けの漢学の素養があることを意味しているところが凄い。 孟子が嫌いのはずの老人の袖から孟子の一節がすぐ出てくる所なんて面白い。 他人を批判する時、表層的イメージだけで、その人物の内面の本性を知らない。 老人が孟子を知りつくしているように、主人公の少年が老人の本性に触れていく。

更新日: 2015/06/07
cc7b1b9a67bcさんの感想

Twitterでよく見るタイプの話だ!