「わかれ」の感想
わかれ
わかれ
初出:「文芸倶楽部」1898(明治31)年10月

国木田独歩

分量:約37
書き出し:わが青年《わかもの》の名を田宮峰二郎《たみやみねじろう》と呼び、かれが住む茅屋《くさや》は丘の半腹にたちて美《うる》わしき庭これを囲み細き流れの北の方《かた》より走り来て庭を貫きたり。流れの岸には紅楓《もみじ》の類《たぐい》を植えそのほかの庭樹《き》には松、桜、梅など多かり、栗樹《くり》などの雑《まじ》わるは地柄《とちがら》なるべし、——区何町の豪商が別荘なりといえど家も古び庭もやや荒れて修繕《つ...
更新日: 2022/04/26
19双之川喜41さんの感想

 青年は  絵のように美しい 小さな町を離れ  恋人との 思いを 断ち切るために 遠い 異国に旅立つ。 親しんだ驢馬(兎馬) ▫水車小屋 ▫川沿いの 洗い場などとも  別れを告げることになる。 「若きウェルテルの悩み」を 想起した。