「新年雑俎」の感想
新年雑俎
しんねんざっそ
初出:「一橋新聞」1935(昭和10)年1月

寺田寅彦

分量:約8
書き出し:数年前までは正月元旦か二日に、近い親類だけは年賀に廻ることにしていた。そうして出たついでに近所|合壁《かっぺき》の家だけは玄関まで侵入して名刺受けにこっそり名刺を入れておいてから一遍奥の方を向いて御辞儀をすることにしていたのであるが、いつか元旦か二日かが大変に寒くて、おしまいには雪になったことがあって、その時に風邪を引いて持病の胃に障害を起したような機会から、とうとう思い切って年賀廻りを廃してしま...
更新日: 2022/12/31
19双之川喜41さんの感想

 昭和の 初期の 年賀なので 火鉢が 用意されるまでは 寒くて 堪らない 様子が 見て取れる。屠蘇は 埃マミレなのは 仕方ない。屠蘇と 共に 振る舞われる お吸い物の ハマグリは 硬くて 噛み切るのに 手をやく。お雑煮は 各家庭で 個性があり あんこ入りの丸餅を 投入した お雑煮も あると 聞くけど あまり 試してみる気は 湧いてこない。百家百様と 感じた。