「首のない騎馬武者」の感想
首のない騎馬武者
くびのないきばむしゃ

田中貢太郎

分量:約2
書き出し:越前《えちぜん》の福井《ふくい》は元|北《きた》の庄《しょう》と云っていたが、越前宰相|結城秀康《ゆうきひでやす》が封ぜられて福井と改めたもので、其の城址《じょうし》は市の中央になって、其処には松平《まつだいら》侯爵邸、県庁、裁判所、県会議事堂などが建っている。そして、柴田勝家《しばたかついえ》の居城の址《あと》は、市の東南の方角に在って、明治四十年までは石垣なども残っていたが、四十年になって市中...
更新日: 2019/02/23
0b83909b95bfさんの感想

東西南北、古戦場によく聞く過去の兵士の亡霊。柴田氏のお膝元にもあったとは知らなかった。一瞬の怪異との遭遇が、無駄を削ぎ落とした文章によってリアルタイムに見ているかのような気持ちになる。