「六月」の感想
六月
ろくがつ
初出:「早稲田文学」1913(大正2)年12月

相馬泰三

分量:約50
書き出し:まあ、なんと言ったらいいだろう、そうだ、自分の身体《からだ》がなんのこともなくついばらばらに壊《くず》れてゆくような気持であった。身を縮めて、一生懸命に抱きしめていても、いつか自分の力の方が敗《ま》けてゆくような——目が覚《さ》めた時、彼は自分がおびただしい悪寒《おかん》に襲われてがたがた慄《ふる》えているのを知った。なんだかそこいらが湿っぽく濡《ぬ》れている。からだのどこかが麻痺《しび》れて知覚...
更新日: 2019/11/08
19双之川喜41さんの感想

 この男 酔っ払って川にはまり 警察の手で助けられたりしているのだから もしかしたら 酒乱かもしれない。 下宿代を溜め込み  愚図愚図 ウジウジと過ごしているの で たぶん   これは 何か高尚な精神のあり方 とでも  思い込んでいるのであろう。 この文章を読んで 少しでも啓発される人は 相当な人物と思う。