「初恋」の感想
初恋
はつこい
初出:「都の花」1889(明治22)年1月

矢崎嵯峨の舎

分量:約56
書き出し:ああ思い出せばもウ五十年の昔となッた。見なさる通り今こそ頭《かしら》に雪を戴《いただ》き、額にこのような波を寄せ、貌《かお》の光沢《つや》も失《う》せ、肉も落ち、力も抜け、声もしわがれた梅干|老爺《おやじ》であるが,これでも一度は若い時もあッたので、人生行路の蹈始《ふみはじ》め若盛りの時分にはいろいろ面白いこともあッたので,その中で初めて慕わしいと思う人の出来たのは、そうさ、ちょうど十四の春であッ...
更新日: 2019/11/07
19双之川喜41さんの感想

 戀に戀する十四歳が 歳上のいとこに 夢中になる。 作者は 四迷と 外大で一緒だった。 笑壷(えつぼ)▫鳩の膨れ聲など 初めて知るような表現は 何とも愉しいと感じた。