雙之川喜1941 向島の 姉の家に なじみの 人力車に のって ささやかな 旅に 出かける。墨提の 桜は ことごとく 葉になって 一片の 落花さえ みとめない。足の 不自由さを 車夫の 良さんの 働きで これは 吟行と いうべきか。 ゆく春や 蘆間の 水の 油色。
作者の背景に惑わされてしまいがちだが、この作品には感覚と言葉の巧みさにひきこまれてしまう力がある 見た情景や人々の心配りをとらえた言葉の美しさが心の琴線をとらえて離さない 俳人の研ぎ澄まされた感覚と眼差しの深さを感じる
“木歩”という名前に惹かれ読みました。日常のエッセイで読みやすいです。むしろwikiに記載されている彼の人生について感銘を受けました。ある一人の俳人の生涯を知ることができて良かったです。 あと感想、とはちょっと違うのですが躑躅(ツツジ)・鶉(ウズラ)・蘆(アシ)の読み方を学習できました。 ツツジは手強かったです。