「交尾」の感想
交尾
こうび
初出:「作品」1931(昭和6)年1月

梶井基次郎

分量:約15
書き出し:その一星空を見上げると、音もしないで何匹も蝙蝠《こうもり》が飛んでいる。その姿は見えないが、瞬間瞬間光を消す星の工合から、気味の悪い畜類の飛んでいるのが感じられるのである。人びとは寐《ね》静まっている。——私の立っているのは、半ば朽ちかけた、家の物干し場だ。ここからは家の裏横手の露路を見通すことが出来る。近所は、港に舫《もや》った無数の廻船《かいせん》のように、ただぎっしりと建て詰《こ》んだ家の、...
更新日: 2022/05/04
19双之川喜41さんの感想

 子孫繁殖のために 猫や 河鹿は 交尾行動を 重ねる。かたや 人間は 娯楽として こころみる こともある。ありふれた 陳腐な 感想しか 思い 浮かばないけど おのおの方の なお 一層の 奮闘 努力を 衷心より 祈念する外 ないと 感じたのである。 

更新日: 2021/04/15
27c3ee3b35c1さんの感想

猫の交尾とカエルの交尾の様子を、細やかに観察している。よく見ているなぁ、と言う感想。 カエルの交尾で清々しさを感じると言うのは、独特な感性だと思った。 後半、渓の情景が目に浮かぶようで、少し山に行きたくなった。

更新日: 2017/12/03
b181692d01aaさんの感想

動物の交尾の丹念な描写。同時代の小説家が人間の性にばかり目を向けていた時に、基次郎は自然に目を向けた。しかも、動物の交尾の描写からは、驚くほどにエロスを感じない。自然のなかに、あらゆる生物の本質を見出だすのは、日本の古典が行ってきた技法ではないだろうか。西欧への憧憬と焦燥の蔓延するあの時代に、極めて日本的な短編を残した、基次郎の異質性を感じさせる小説だと思った。

更新日: 2017/11/17
775bc68ae441さんの感想

つまんない

更新日: 2017/10/14
あきらちゃんさんの感想

フムフム

更新日: 2016/11/09
92b1973f3c92さんの感想

場面が想像できる描写でした。