03 スペードの女王
岡本綺堂
怪談好きな岡本綺堂が訳した理由が分かる。幽霊による復讐譚。強慾な主人公は精神病院へ。貧しいリザヴエッタは巻き込まれずに済んで安堵した。再読。
頭尾 そつなく 整い 依存症の描写も 精彩がある。 色仕掛けで 秘密を探り出そうとする 手練手管に 驚く。
ロシアの国民的詩人プーシキン(博物館名にもなっている)作。 わかりやすい展開であるにも関わらず、最後の勝負には息を呑む。結末はあっさりしているが、今よくあるような怪奇漫画の原点のような感覚を持った。