時代が違うので文明論的な随筆としては現代には通じない部分もある。でも話としてはとても面白い。入浴が人の心の緊張をほぐす事実は変わらない。各国の為政者が風呂に入って互いに背中でも洗えば戦争の芽も摘めるかもしれない。
ナーバスとリラックス 交感神経と副交感神経 戦争と平和 風呂の効用は寺田の言う通り異論はない。大衆風呂が嫌いな日本人はいない。いるとすれば、公衆に裸体を陳列することを拒む者だけである。 風呂で仕事上のアイデアが浮かぶという者も職場にはいる。 折角、気持ちが和らぐ風呂にいて仕事のことなんて考えたくないが、以外とリラックスしている中では、good idea が自然に湧いてくるものだ。 会議と風呂 といってもいい。