「蠱惑」の感想
蠱惑
こわく
初出:「新思潮」1914(大正3)年3月

豊島与志雄

分量:約34
書き出し:——私はその頃昼と夜の別々の心に生きていた。昼の私の生命は夜の方へ流れ込んでしまった。昼間は私にとって空虚な時間の連続にすぎなかった。其処には淡く煙った冬の日の明るみと、茫然とした意識と、だらけ切った世界とが、倦怠の存在を続けているばかりだった。然し夜になると私の心は鏡の面のように澄んでくる。其処に映ずる凡ての物象は溌溂たる生気に覚醒《めざ》むる。そして凡てがある深い生命の世界から覗く眼となるのだ...
更新日: 2020/05/14
D@梟さんの感想

カフェーにいた「かの男」になぜ惑わされるのか執着するのかラス前でなるほどわかった気がするけど「かの男」は果たして存在するのだろうか 冒頭で「私はその頃昼と夜の別々の心に生きていた。」からなのか

更新日: 2015/09/29
b86b7f708c75さんの感想

彼奴とは主人公の魂の隠れた魂ということか?