「未来の天才」の感想
未来の天才
みらいのてんさい
初出:「人間 第三卷七月號」人間社出版部、1921(大正10)年7月1日

豊島与志雄

分量:約47
書き出し:幸福というものは、何時何処から舞い込んでくるか分らない。それをうまく捉えることが肝要なのだ。——あの朝、遅くまで寝床に愚図々々してた時、天井からすっと蜘蛛の子が降《お》りてきた。あるかなきかの細い一筋の糸を伝って、風よりも軽いちっちゃな蜘蛛の子が、室の中に澱んだ空気の間をぬけて、すーっと降りてくる拍子に、私の顔へぼやりと落ちかかった。微妙な一種の感触——それもあるかなきかの——に、ふっと眼を開くと...
更新日: 2020/11/19
19双之川喜41さんの感想

 画家志望の 若い男は  思いを寄せている 女の父親から  肖像画をかいてくれたら  囲碁を教えてやろうと言う 話を されたので  有頂天 になってしまう。 小さな蜘蛛が  細い 糸を伝わって降りてくる場面の描写が 良いので  少し 期待したけど 期待はずれであると思った。