「白日夢」の感想
白日夢
はくじつむ
初出:「新小説」1923(大正12)年8月
豊島与志雄
分量:約29分
書き出し:
晩春の頃だった。私達——私と妻と男の児と女中との四人——は新らしい住居へ移転した。まだ道具もそう多くはなかったので、五六日で家の中は一通り片付いて、私はほっとした気持で、縁側に腰掛けて煙草を吹かしながら、庭の面《おもて》をぼんやり眺めてみた。庭と云っても僅かに六七坪のものだったが、二三本の植込の木下に、鮮かな緑の雑草が、ぽつりぽつりと萠え出していた。それを見ていると、私の心は晴れやかになった。新ら...
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更新日: 2016/07/07
80c236001b1eさんの感想
着眼点が気に入った。
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