記者との 対談というか 独談が 後半に 記されている。文学作品を 自ら 解説 するのは 外道の 極みで あることを 鴎外は 充分に 自覚しつつ それでも 饒舌を 振るう。前半の 「家常茶飯」には 独身の 姉が 母親を 大切に 思い 心くばりを するのが 丁寧に 記されているけど 日本の 古来の 親孝行とは 隔たりが 在ることに 鴎外は 気付いて このような 企画に 応じたのでは ないかなと 勝手に 感じた。記者は 土産に 文献類を いろいろと 頂戴して 帰路に 就くけど 彼が 読んだのか 何を 感じたのかも きになった。