「犬」の感想
いぬ

森鴎外

分量:約14
書き出し:------この犬は名を附けて人に呼ばれたことはない。永い冬の間、何処にどうして居るか、何を食べて居るか、誰も知らぬ。暖かそうな小屋に近づけば、其処に飼われて居る犬が、これも同じように饑渇に困《くるし》められては居ながら、その家の飼犬だというので高慢らしく追い払う。饑渇に迫られ、犬仲間との交を恋しく思って、時々町に出ると、子供達が石を投げつける。大人も口笛を吹いたり何かして、外の犬を嗾《けしか》け...
更新日: 2020/11/24
19双之川喜41さんの感想

 いじめられたことがあっても  可愛がられたことが  ほとんどない放浪犬は 別荘のお嬢さんから 初めて背中を撫でられたり餌をもらったりして幸せな 生活を 送っていたけど  季節が移ろうにつれて別荘の人々は都会に引き上げてしまった。 その夜に 犬は悲しげに長く吠えた。 犬の気持ちの描写が 深く素晴らしいと感じた。

更新日: 2016/03/17
05b8a6d5c946さんの感想

切ない。