「「沈黙」の話」の感想
「沈黙」の話
「ちんもく」のはなし

豊島与志雄

分量:約15
書き出し:寡黙の徳を讃えるのは、東洋道徳の一つであり、西洋道徳の一微分でもある。常にそうだとは云えないが、或る場合に於ては、寡言を金とすれば、饒舌は銅か鉄くらいのものだろうし、沈黙は金剛石ほどになるかも知れない。だからこれを逆に、或る場合に於ては、沈黙は無智であり、寡言は小智であり、饒舌は大智であると、モダーンな皮肉も云ってみたくなろうというものだ。沈黙が金剛石であるとすれば、その結晶的純粋さと硬度とを以て...
更新日: 2016/05/31
芦屋のまーちゃんさんの感想

サッカーの審判の経験があるが、最近のレフリングにおいては、極力、笛を 吹かないことが望ましい。 昔は、ゴールが決まれば、ピーと吹いていた。ボールがアウトオブプレーの 度に吹く誤ったレフリングもまかり通っていた。 あまり、ピーピーやると、肝心なファウルの時、笛の威厳がなくなってしまう。そこで、ここぞ!という時にしか 笛は吹かない。沈黙をしているのだ。 沈黙には多大な利益があるのだ。