赤トンボは 何故あんなに赤いのか 書生は 嬢ちゃんに 口からでまかせに話す。 信じてもらえる分けはない。 母親と三人で 別荘を引き揚げた跡に 花が咲き残る。 寂寥感に充たされた秋も 共に 残る。
読んでる間、頭の中にはずっと田舎の祖母の庭があった 赤トンボが居なくなる前に顔見せようと思った
一文一文の状況描写が丁寧で、頭の中にトンボの過ごす夏が映像として再生される作品。 かあいいおじょうさんと、まるで幼い子どものように純真なトンボのやりとりがなんとなく心をほっとさせる分、おじょうさんが帰ってしまった後のトンボの寂しさが胸にクる
行間から夏の爽やかさ、懐かしさが滲んでるように感じた。一本の映画を見ている気分だった。 おじょうちゃんがとても可愛らしかった。