「明日」の感想
明日
あした

豊島与志雄

分量:約9
書き出し:明日豊島与志雄或る男が、次のようなことを私に打明けた。——手紙というものは、どんなものでも、そう嫌なのはないけれど、ただ一つ、僕が当惑するのがある。近日ちょっとお伺いしたいのですが、御都合のよい時日を知らせて下さいませんか、云々、といったような手紙だ。殊に、返信用の葉書なんか封入してあると、全くまいる。先方では、忙しい時に訪問しては失礼だし、仕事中など邪魔してはいけないという、甚だ鄭重な意向である...
更新日: 2018/09/16
いちにいさんの感想

本題よりある男の話に共感する。 ビジネスの世界でも「都合の良い日」を聞かれることがある。基本はお客様の都合に合わせるのがセールスパーソンであるが、こっちがお客さんの立場の場合、やたらこっちの都合を聞いてくる。約束の日に別の重要な用事が入ることもあるが、ある男が言うように、それは義務となり、何としてもスケジュールを空けて待たねばならない。アポ無しでの来客の方が楽な気持ち良く分かる。 本題の方は良くわからなかった。何が言いたいのだろうか?