風VS蛸。静かなる大怪獣を実況できる名誉に当たった彼は、実に名誉である。だがコレ、おっさん二人が意地を張り合うほど深い関係だった「仲の悪い友達」だった感じがするな。
ダジャレで親近感が湧いた。
読む人を選ぶ作品だと思う。個人的にはリズミカルで、憎き蛸博士を語る様子は読んでいて何とも言えない楽しさを感じてしまった。禿頭を連呼する作品は初めてで、衝撃を受けた。風博士の遺書の冒頭で禿頭!……さて、風博士は何処へ行かれたのか。屍体はないが、風になったのは間違いないらしい。禿頭がインフルエンザにおかされ風博士は満足したに相違ない。
差別的な用語を 饒舌体にのせて繰り出し 世に出たのだから 思惑通りとなり 安吾は ほくそえんでいたのではなかろうか。 安吾を 誉めた人も 無茶振りをそうまでするかと 押し切られた ような 味気ない気には なったと 想像してしまう。
テンポが良い。
天才。
繰り返されるフレーズが気持ちよく、リズム感よくサクサク読める。内容もコミカルで軽い気持ちで読めるのが良い。ついつい定期的に読んでしまう中毒性がある。面白い作品だった。
読者に語りかける体の文体でリズムもよくて、ユーモアがあってとても面白かった。たまに入る、「嗚呼」がいいね
ひょっとして駄洒落?
相変わらず分からなかった。
この作品は、話の内容よりリズム感を楽しむ作品だと思います。 坂口安吾は、堕落論や白痴などの作品の方が有名ですが、 私は、風博士のような作品が好きです。 今作品の中でも風博士の遺書の内容が好きです。 鮹博士が、カツラだということを暴けなかったという理由で死ぬなんて...そんな馬鹿げている理由で... 遺書はあるのに、死体が見つからないという設定はミステリー小説と思いますが、最後の博士が死んだと決定付ける理由が鮹博士がインフルエンザにかかったと知って私は吹き出してしまいました。 とても、面白かったです。
つまらない。残念
頭の堅い文学者のお偉い先生方の評価は如何なものですか? ミシュランの三っ星レストランのような作品ではなく、雑多なハエが飛びかうようなタイの屋台料理のようなイメージなのだ!! 遺書ならば、例えば漱石の「こころ」 の先生のように重く暗いものでなければならない。少なくとも読者に笑いは無い。ところが、安吾のそれはどうだ?人を馬鹿にしたような笑いがある。遊び心がある。とても、遺書には見えない。死んではいない。 安吾は自ら「インチキ文学」と呼ぶが 現実世界の方がよっぽどインチキだ!
面白いの一言につきる
ウケる。 きわめて面白いのはオチ。センスの良さに感服せざるを得ない。 否否否、千辺否っていうのもかわいい。風博士のキャラもかわいい。ピレネーのバスコ(...だっけ?)のくだり面白かった。Banana!
坂口の中で一番好きな作品。面白可笑しくしながら、謎をくれる。そのうち謎は何回も何回も読み直すとなんとなく見えてくる。凄く短いのにとても面白く深い。 軽い気持ちで読み始められるしオススメだ。