「堕落論」の感想
堕落論
だらくろん
初出:「新潮 第四十三巻第四号」1946(昭和21)年4月1日

坂口安吾

分量:約20
書き出し:半年のうちに世相は変った。醜《しこ》の御楯《みたて》といでたつ我は。大君のへにこそ死なめかへりみはせじ。若者達は花と散ったが、同じ彼等が生き残って闇屋《やみや》となる。ももとせの命ねがはじいつの日か御楯とゆかん君とちぎりて。けなげな心情で男を送った女達も半年の月日のうちに夫君の位牌《いはい》にぬかずくことも事務的になるばかりであろうし、やがて新たな面影を胸に宿すのも遠い日のことではない。人間が変っ...
更新日: 2025/04/24
上手いさんの感想

普通に面白いし、あーてなった。

更新日: 2024/12/16
b7ae45df3d2aさんの感想

あまり無い意見で面白かった

更新日: 2024/07/09
阿波のケンさんさんの感想

特攻隊は闇屋になり未亡人は新たな面影によって胸を膨らませている。それを著者は堕落と定義しているようだが、社会を批評する言葉としては便利だが、両者とも戦後のドサクサをただただ生き抜きたかっただけであろう。果たして当人を堕落したと言えようか?

更新日: 2024/03/13
a159c8a2456eさんの感想

綺麗事で自分自身を騙したら終わりだと解釈した

更新日: 2023/10/10
cb06b68471b9さんの感想

まずは、現実に面と向かい、地に足が着くまで墜ちる、ということか。

更新日: 2023/06/15
cbeb8d424306さんの感想

それがどうした。あなたと私それぞれ違ってそれでよし。人の財布でわたしの腹はふくらまないので気にもとめない。

更新日: 2023/06/14
9f277bbd0eb0さんの感想

面白い

更新日: 2023/03/23
b1870243d55fさんの感想

坂口安吾は頭のやわらかい人だと思った。 ここで言われてる堕落とは政治?国民的性癖?から定義された、人間から自由を取り上げる美徳に対しての堕落であって、そういう意味で既に堕落した現代で感じる退屈や怠惰のことを言ってるのでは無いと思う。 なのでこれは、今日的にも意義のある文章ではない、戦後の価値観を推し量るための重要な参考資料なのだと思う。

更新日: 2023/01/02
76542f62040bさんの感想

俺も堕落してるよ ただ、地の底を這うようにしてでも、生きているわけではなく、怠惰に身を任せて堕落してるから変な高度で地に足をつけれないまま堕落している。そんなんだから、離人感を感じてしまうのかね? 政治家は独走もなくただ支配するだけの人種(これは小林秀雄の言葉) という表現は凄いなぁと思った

更新日: 2022/10/18
fe93806621e2さんの感想

世に歴史があるように各人にも歴史あり、世のうねりと人のある環境で最大幸福を求めてうめき声をあげつつ変遷していく。導く星は品性なのか快楽なのか。一瞬の一生は測ることも難しい

更新日: 2022/04/04
db1689a3ae1dさんの感想

つまり、飾らずに、自分の欲求にどこまでも忠実に生きてみて(堕落)、その上でこんな自分は嫌だな、とか、これが足りない、などを感じることで、本当に自分に必要なものが分かってくる(救い)ってことですかね。 現代でも完全に通用する話で全く色あせない。こんなの戦後すぐに書いているというから、かなり先進的でかつ普遍的なことだと思う

更新日: 2021/08/22
17c186ff0540さんの感想

もう一回読みたい、 ヘーゲルの絶対精神を少し思い出した

更新日: 2021/08/06
8856354961c6さんの感想

倫理で坂口安吾さんの『堕落論』を学んだ後だったので、 この作品を見つけた時あっ!と思いました。 当時の時代背景や、文明開化に対する坂口安吾さんの考え、小林秀雄さんの考えに対する反対意見など見れてとても興味深かったです!

更新日: 2021/04/11
Reiaさんの感想

難しかった。 でも言いたいことはわかったし共感した。

更新日: 2021/03/07
19双之川喜41さんの感想

 「人間は変りはしない。ただ人間へ戻ってきたのだ。」 時代背景のなか やさしく心を 揉みほぐす。 人も国も正しく堕ちきることが必要と説く。 今日的な 意義もあると愚考した。

更新日: 2021/03/07
いちにいさんの感想

戦争下では「運命はあったが堕落はなかった」 戦後堕落が始まる。 人間の寿命は20歳で良い。 概念的には。 老いを憂い自殺する処女を称えたい。 あるいは 焼け野原の17-8歳の乙女の方が潔い。米兵に犯される前に奈落の底に死を選ぶだろう。 だが、いざ自分の事となると、60歳過ぎても命乞いをする。 これが人生の妙だ。 朽ちながら生きるのだ。 それしか道はないのだ。

更新日: 2021/01/02
7c93f41a690fさんの感想

堕ちて美徳を知り規定することで自身の美徳を自分の存在証明として決定する。そういう意味では大変読んでいて面白かった。堕落の先駆者が多くいるなか先駆者を見ずに自身で体験しようとするのは大変面白そうで同時に辛そうではあるがまたそれも一興だろう。

更新日: 2020/07/24
日本の文学を勉強中さんの感想

独特な考えでひじょうに、面白かったです。人間は落ちる動物だから、落ちてもいいところに落ちることは、大切だと思います。

更新日: 2020/06/16
04ae2b96c851さんの感想

人の堕落はどんなに防ごうとしても防ぎきれないものだと言うものを 痛感させられた。

更新日: 2020/04/28
597458c652c8さんの感想

よっ!魂の輪郭土木