「化銀杏」の感想
化銀杏
ばけいちょう
初出:「文芸倶楽部」1896(明治29)年2月

泉鏡花

分量:約80
書き出し:一貸したる二階は二間にして六畳と四畳半、別に五畳余りの物置ありて、月一円の極《きわめ》なり。家主《やぬし》は下の中の間の六畳と、奥の五畳との二間に住居《すま》いて、店は八畳ばかり板の間になりおれども、商売家《あきないや》にあらざれば、昼も一枚|蔀《しとみ》をおろして、ここは使わずに打捨てあり。往来より突抜けて物置の後《うしろ》の園生《そのう》まで、土間の通庭《とおりにわ》になりおりて、その半ばに飲...
更新日: 2022/03/28
19双之川喜41さんの感想

 妻が 心の中では  夫が死ねば良いと 思っていることに  いち早く夫は 感づいていたので 夫は先手を打ち 余命いくばくもない 病床の中から  妻に 殺してくれと言い さもなくば  離縁(婚)だと  迫る。 妻は  夫の望み通りに殺すけど その結果 自らは 精神に異常をきたしてしまう。 題名の銀杏は 樹木のことではなく  髪型を指すらしいと思った。