黒島伝治
田舎で 水のみ百姓をしていた老夫婦は 喰うや喰わずで 息子に仕送りをして 教育をつけ その息子から 都会に 引き取ってもらうことになる。 ご多分に漏れず 都会生活に馴染めず 居心地は悪く しきりに 田舎生活を 懐かしむ ように なってしまう。 この老夫婦を応援するしかないのだけど 息子夫婦の気持ちにも おもわず 同感するので はらはら やきもき してしまうのである。