「谷崎潤一郎氏」の感想
谷崎潤一郎氏
たにざきじゅんいちろうし

芥川竜之介

分量:約2
書き出し:僕は或初夏の午後、谷崎氏と神田をひやかしに出かけた。谷崎氏はその日も黒背広に赤い襟飾りを結んでゐた。僕はこの壮大なる襟飾りに、象徴せられたるロマンティシズムを感じた。尤もこれは僕ばかりではない。往来の人も男女を問はず、僕と同じ印象を受けたのであらう。すれ違ふ度に谷崎氏の顔をじろじろ見ないものは一人もなかつた。しかし谷崎氏は何と云つてもさう云ふ事実を認めなかつた。「ありや君を見るんだよ。そんな道行き...
更新日: 2020/11/24
19双之川喜41さんの感想

 裏神保町に 二人で 出かけた。谷崎は 派手なネクタイを つけている。 カッフエにはいると 白粉の剥げた女給が 「好い色のネクタイ」と言う。 芥川は 自分が言われたわけでもないのに その女給に五十銭わたす。 作風の対比が きわだつと感じた。

更新日: 2018/12/13
d6e8a0e1351dさんの感想

ふふふ 根っからの東京人の芥川が、谷崎のごてごてした関西趣味を笑ってる。 ま、それだけの話。

更新日: 2018/03/05
高尚な文は書けないレタスさんの感想

もう。芥川さん、 襟飾りもらっちゃえばよかったのに。

更新日: 2016/11/13
あつなんさんの感想

芥川さんは、推しの人が尊すぎて無言で死ぬタイプなんですかね。

更新日: 2016/09/18
f8ba6ad1cb1fさんの感想

これは良いホモ。

更新日: 2016/04/19
d6f01c381de4さんの感想

芥川は谷崎を敬愛し、谷崎特有のファッションを愛していたのではないのだろうか。 道行く人が物珍しそうにジロジロ見る中、カフェの女給だけは谷崎のファッションを褒めた。 芥川はそれに感動し、谷崎の冷笑も厭わず五十銭手渡す辺り、余程嬉しかったことが伺える。 短い文の中で垣間見える二人の関係性は、谷崎潤一郎と芥川龍之介という人物を知る手掛かりとなるだろう。

更新日: 2015/06/19
b7082e3c110dさんの感想

芥川の繊細さと、谷崎の大胆な生き方が対称的で面白かった。

更新日: 2015/03/17
b86b7f708c75さんの感想

二人ともあたまが、良い。