「ジエィン・エア」の感想
ジエィン・エア
ジエィン・エア

02 ジエィン・エア

02 ジエィン・エア

十一谷義三郎

分量:約1400
書き出し:解説最初に、「ジエィン・エア」の意圖と特長を簡敍しよう。「ジエィン・エア」は、十九世紀の半ば(一八四七)に出版せられて、英吉利の讀書界に、清新な亢奮と、溌剌とした興味を植ゑつけた名篇である。傳記に依れば、或る時、作者は、妹のエミリー(詩人作家)とアン(作家)に向つて、かく云つたといふ————一體小説の女主人公を、既定の事實として一列一體に美人に描くのは間違つたことだ、人道上から見ても、間違つたこと...
更新日: 2024/09/11
時間旅行者さんの感想

波瀾万丈の昼ドラストーリーではあるが、ジエィンに女性の視点での社会批判(男性批判)を語らせているのが痛快 時代背景考えたら、ちょっとできないでしょ

更新日: 2024/05/01
19双之川喜41さんの感想

 かいつまんだ 筋書きは 幼くして 次々と 両親が 亡くなり 家庭に 恵まれない 子供達を 預かる 施設で 何とか 成長した ジエィンが 仕事先である お屋敷の 主(あるじ)と 一緒になるという 粗筋である。筋は 誰もが わくわくしつつ 読み進められるように 様々な 工夫と 仕掛けに 充ちている。なので 筋書き命の 大衆読者をも 巻き込んで 多くの 支持を得たのであろう。このことだけに 気を取られると 男性中心社会に 対する 慎みのある 抗議をも 見落としがちではあるけど たいした 問題ではないかもしれない。恋愛は 美男と美女の 特権とする 思い込みに対する 抗議的な 気持ちも 滲み出る。本作品を スリラー物語 としても 読み解く読み手も 普通に いるらしい。何より 詩情溢れる 文章に 魂を 揺さぶられた。