波瀾万丈の昼ドラストーリーではあるが、ジエィンに女性の視点での社会批判(男性批判)を語らせているのが痛快 時代背景考えたら、ちょっとできないでしょ
かいつまんだ 筋書きは 幼くして 次々と 両親が 亡くなり 家庭に 恵まれない 子供達を 預かる 施設で 何とか 成長した ジエィンが 仕事先である お屋敷の 主(あるじ)と 一緒になるという 粗筋である。筋は 誰もが わくわくしつつ 読み進められるように 様々な 工夫と 仕掛けに 充ちている。なので 筋書き命の 大衆読者をも 巻き込んで 多くの 支持を得たのであろう。このことだけに 気を取られると 男性中心社会に 対する 慎みのある 抗議をも 見落としがちではあるけど たいした 問題ではないかもしれない。恋愛は 美男と美女の 特権とする 思い込みに対する 抗議的な 気持ちも 滲み出る。本作品を スリラー物語 としても 読み解く読み手も 普通に いるらしい。何より 詩情溢れる 文章に 魂を 揺さぶられた。