「雪後」の感想
雪後
せつご
初出:「青空」青空社、1926(大正15)年6月号

梶井基次郎

分量:約16
書き出し:一行一が大学へ残るべきか、それとも就職すべきか迷っていたとき、彼に研究を続けてゆく願いと、生活の保証と、その二つが不充分ながら叶《かな》えられる位置を与えてくれたのは、彼の師事していた教授であった。その教授は自分の主裁している研究所の一隅に彼のための椅子を設けてくれた。そして彼は地味な研究の生活に入った。それと同時に信子との結婚生活が始まった。その結婚は行一の親や親族の意志が阻んでいたものだった。...
更新日: 2024/05/11
8eb05d040692さんの感想

何気ない生活の中にもどこか悲哀を感じる描写が印象的だった

更新日: 2024/04/23
19双之川喜41さんの感想

 雪が 終わった後の道では 滑ったりする人も いた。近く 身二つになる筈の 妻が 足を 取られて 転んだことを 夫に ないしょに していたり 屋根に 空き巣の足跡が 残っていた こともあり 何かと 無用心なので 宿替(やどがえ)えを 考えている。私は 近郊とは あのあたりと 勘がはたらく こともあり よけい 詩味溢れる 文章と 感じた。

更新日: 2022/03/25
f99f45275d27さんの感想

大正晩年の東京郊外の様子がノスタルジックに描かれている。姑の街中での牛の安産は妻の安産を暗示か。