「ヤミ論語」の感想
ヤミ論語
ヤミろんご
初出:「世界日報 第五五二号~第六九二号」1948(昭和23)年2月23日~7月12日

坂口安吾

分量:約46
書き出し:世は道化芝居自宅へ強盗を手引きした青年があったと思うと、人数も同じ四人組で自宅で強盗した絹香さんという二十一の娘が現れた。トリスタン・ベルナールの作品だかに、知らないウチは勝手が分らぬ、それに見つかった時、変テコリンで困らア、というので知人のウチへ稼ぎにはいるマヌケな素人泥棒の道化芝居があった。これも一つの心理であろう。知らないウチは確かに勝手が悪い。知人のウチは勝手がわかるが、自分のウチなら、こ...
更新日: 2020/11/03
19双之川喜41さんの感想

 ある新聞社が 自殺したと 報じられた 太宰は まだ生きていて 安吾が匿(かくま)ってるとして  追跡 されたという話は面白い。 その新聞社は パパラッチの走りとでも、言うべきか。 また 太宰は 批評家を 気にしすぎたという 安吾 の 指摘は 鋭いと感じた。

更新日: 2018/06/28
60088350df4fさんの感想

一番好きなのは後の方にある、「慈善と献金」。わざわざ綺麗な悪童を飼ってみたいと思う女性たちが他の作品にでてくる怖い女性に見えてぞくぞくします。あと、ぎらぎらしている大学の応援団も怖いよね。