坂口安吾
坂口安吾氏らしい切り口、物の見方であると思います。『帝銀事件』を論じながら、当時の世相、政治、人々の心理状態を作者の独断的視点で論じているのが面白いです。帝銀事件については、終戦後の重大犯罪として小説やドラマでも再現されていますが、本作品中で論じられた作者の見方が、案外的を射ているかもしてません。