「坂口流の将棋観」の感想
坂口流の将棋観
さかぐちりゅうのしょうぎかん
初出:「神港夕刊新聞」「九州タイムズ」発表年月日未詳

坂口安吾

分量:約5
書き出し:私は将棋は知らない。けれども棋書や解説書や棋士の言葉などから私流に判断して、日本には将棋はあったが、まだ本当の将棋の勝負がなかったのじゃないかと思う。勝負の鬼と云われた木村前名人でも、実際はまだ将棋であって、勝負じゃない。そして、はじめて本当の勝負というものをやりだしたのが升田八段と私は思う。升田八段は型だの定跡を放念して、常にたゞ、相手が一手さす、その一手だけが相手で、その一手に対して自分が一手...
更新日: 2017/02/23
芦屋のまーちゃんさんの感想

志賀直也や谷崎潤一郎を文章は上手だが実体がない形式的文学と言い切っている。一方、坂口安吾は文章は下手だが実体がある実質的文学と自画自賛している。あなたはどちらに軍配をあげますか?