「文人囲碁会」の感想
文人囲碁会
ぶんじんいごかい

坂口安吾

分量:約6
書き出し:文人囲碁会坂口安吾先日中央公論の座談会で豊島与志雄さんに会ったら、いきなり、近頃碁を打ってる?これが挨拶であった。四五年前まで、つまり戦争で碁が打てなくなるまで、文人囲碁会というのがあって、豊島さんはその餓鬼大将のようなものだった。僕は物にタンデキする性分だが碁のタンデキは女以上に深刻で、碁と手を切るのに甚大な苦労をしたものだ。文人囲碁会で僕ほどのタンデキ家はなかったのだが、その次が豊島さんで、豊...
更新日: 2020/10/21
yopparariさんの感想

面白かった笑笑 囲碁は性格を表すから、その人の囲碁のスタイルと書く文章のスタイルが違うように見えたのなら、その囲碁のスタイル通りに文章を読むのが本当は正しいのだ、という主張の新しさよ!でもこんなに囲碁と文章スタイルの食い違いの例があるのなら、その仮説がそもそも間違ってんじゃねえかなと思う。でもまあ、そういう読み方も面白いよね、というひとつの可能性の提示ではあるね。