「私は誰?」の感想
私は誰?
わたしはだれ?
初出:「新生 第三巻第二号」1947(昭和22)年3月1日

坂口安吾

分量:約17
書き出し:私はこゝ一ヶ月間に五回も座談会にひっぱりだされて困った。考えながら書いている小説家が喋ったところで、ろくなことは喋る筈がない。アイツは好きだ、とか、嫌いだとか、馬鹿げたことだ。文学者は、書いたものが、すべてゞはないか。私は座談会には出たくないが、石川淳が一足先に座談会には出席しないというカンバンをあげたので、同じカンバンをあげるのも芸がないから、仕方なしに出席するのだけれども、ろくなことはない。林...
更新日: 2025/05/17
65c8aadc88adさんの感想

雙之川喜1941  安吾は 屋根裏部屋に 住み その後 牧野信一が 一家を あげて 居候を しているところに 転がり込んで いわば 居候の 居候を したという。自分自身が 居候 なので 気持ちが よくわかり 牧野は 安吾に 優しく 接し とても 居心地が よかったと 告白する。虚飾を 断ち 絶えず 自ら 何者なのか 点検 し続けた 安吾に 脱帽。

更新日: 2020/12/09
yopparariさんの感想

自問自体が私の本性、ってのが少し刺さった。後半になるにつれて句読点が露骨に多くなっていくのが生々しいというか、書き手の呼吸を感じさせた。

更新日: 2020/11/03
19双之川喜41さんの感想

 酔って ヤッツケ合うのが 文学者と 思っていた。 良く書くことが 全部である。 ひけらかすな。 安吾は 読者の玩具であると 元々 自分で 思っていたと言う。