「世評と自分」の感想
世評と自分
せひょうとじぶん
初出:「朝日新聞 第二一九〇六号」1947(昭和22)年3月3日

坂口安吾

分量:約1
書き出し:世評と自分坂口安吾私は抗議も弁明も好まない。なぜなら、小説は、小説自体が全てを語っており、それによって裁かるべきものだから。たゞ、文学の仕事は歴史を相手に行われているものであるから、現象的な批評や非難は作家の意とするに当らぬものであることを付け加えたい。私は言うまでもなく社会的責任を負う。もしも私の著作が、世相に悪影響を及ぼすものと断ぜられて、浮薄なる情痴作家と裁かれるなら、それはそれでよろしい。...
更新日: 2020/11/13
19双之川喜41さんの感想

 情痴作家と呼ばれ 情痴読者と 言い返す。 自分自身が 自分を裁くという。 安吾は その気迫で創作活動を してきた。 背景が判らないので 浅読みだが 一貫した創作態度は かわらないと感じた。

更新日: 2016/05/30
c701ca58f10fさんの感想

自分の作品を裁くのは自分だ。世論なんてくだらない。時代や流行や社会という目線からでしかモノを読めず、モノを言えない批評家が多すぎる。一個人の人間として作品に真向かえ!といったところだろうか…?

更新日: 2016/02/12
502355d8e8daさんの感想

人間自体は然程、可否何れもあり 期待せず、そして評価されずにしても 原理原則はひとつの道なり