「教祖の文学」の感想
教祖の文学
きょうそのぶんがく

――小林秀雄論――

――こばやしひでおろん――初出:「新潮 第四四巻第六号」1947(昭和22)年6月1日

坂口安吾

分量:約33
書き出し:去年、小林秀雄が水道橋のプラットホームから墜落して不思議な命を助かつたといふ話をきいた。泥酔して一升ビンをぶらさげて酒ビンと一緒に墜落した由で、この話をきいた時は私の方が心細くなつたものだ。それは私が小林といふ人物を煮ても焼いても食へないやうな骨つぽい、そしてチミツな人物と心得、あの男だけは自動車にハネ飛ばされたり川へ落つこつたりするやうなことがないだらうと思ひこんでゐたからで、それは又、私といふ...
更新日: 2023/04/19
3e65ff3e7befさんの感想

しかし小林は文学の評論をやっている。何をするか分らない人間のための文学、偶然的で悪戦苦闘な、生身の人間が書いた文学を、鑑定家の眼で視ても仕方ないでしょ? そんな感じの話ではあるが、それだけで終わらない良さがある。

更新日: 2020/11/13
19双之川喜41さんの感想

 対立軸をはっきりさせるという意味で 安吾にとって 小林の存在は 貴重なものだったのでは なかろうか。 死んだものを 料理するのが 評論家なら それを責めても 仕方ないのでは ないかと思った。

更新日: 2016/02/15
502355d8e8daさんの感想

愛すべき小林に捧げる言葉 に聞こえました