「悪妻論」の感想
悪妻論
あくさいろん
初出:「婦人文庫 第二巻第七号」1947(昭和22)年7月1日

坂口安吾

分量:約9
書き出し:悪妻には一般的な型はない。女房と亭主の個性の相対的なものであるから、わが平野謙の如く(彼は僕らの仲間では大愛妻家といふ定説だ)先日両手をホータイでまき、日本が木綿不足で困つてゐるなどゝは想像もできない物々しいホータイだ。肉がゑぐられる深傷だといふ無慙な話であるけれども、彼の方が女房の横ッ面をヒッパたいたことすらもないといふ沈着なる性格、深遠なる心境、まさしく愛猫家や愛妻家の心境といふものは凡俗には...
更新日: 2018/09/16
いちにいさんの感想

⬛️「……だいたい恋愛などというものは、偶然なもので、…………ぬきさしならぬものとなるのが当然なのである。……」 というフレーズ。詳細は読んでもらいたいが、全くその通りだと思う。 ⬛️ただ、私は「結婚」を次のように定義している。結婚とは恋や愛の結果ではなく縁である。運命と言っても良い。だから、夫婦に変に恋愛感情を持ち込む方が可笑しいのだ!縁とはジンテーゼなのだ。上位概念だ。 ⬛️全世界の女(男)と出会うことなど不可能だが、そもそも日本人に生れたこと、⚫️⚫️県、⚫️⚫️市に生れたこと自体、運命的で何か意味があるのだ。そして、結婚相手が同郷とは限らない。 私の妻は日本の南の方の出身だ。 ⬛️離婚する連中は結局、「縁」で結婚したわけではなかっただけである。 ⬛️結婚が契約であればクーリングオフがあってもいい。通信販売で女や男の紹介して、今から30分以内にお電話された方に⚫️⚫️を的な、無料お試し期間、性交渉後の返品OK.! ⬛️浮気をどう解釈するか?パリジェンヌに出会う機会はまずないが、仮に妻が夫の不在中浮気をしていたら、どうするか?個人的な意見としては、相手の男と酒を飲みたい。妻がその男の何に惚れたかをその男から聞きたい。精神なのか肉体なのか?

更新日: 2017/10/18
f256c3b4ffbaさんの感想

面白い こういう話こそ教科書に載ればいいのに

更新日: 2016/11/06
d76d6badd54bさんの感想

真の知性がない女は悪妻であり、良妻であっても知性のある女は必ず亭主を苦しめる。 その苦しみは亭主にとっては魅力的らしい。 安吾は何回も読まないと自分の知性に変換できないなぁと改めて実感させられる一書。