妾の娘だから 妾になるとは 限らないけど、妾になってしまった。 極端な性情の 書き込みは 人物像を 浮かび上がらすための 技巧とも 思われる。 結末は 存外 世話女房的で こうなると 三代目も 妾かもしれない。
題名がスゴイ。妾の母親から、妾に成るよう育てられた自称オメカケ型女子の一人称小説。戦争のこと、恋愛観、相撲取りとの浮気。老いた旦那との優しい関係。不思議な魅力に溢れる作品。愛されていない妻よりここまで愛されるのなら、妾の方が良いと割りきれないのは、私が凡人である証拠か、それとも青鬼の褌を洗濯出来ない女なのからか。