「阿部定さんの印象」の感想
阿部定さんの印象
あべさださんのいんしょう
初出:「座談 創刊号」文藝春秋新社、1947(昭和22)年12月1日

坂口安吾

分量:約9
書き出し:阿部定さんに会つた感じは、一ばん平凡な下町育ちの女といふ感じであつた。東京下町に生れ、水商売もやつてきたお定さんであるから、山の手の人や田舎育ちの人とは違つてゐるのが当然だが、東京の下町では最もあたりまへな奇も変もない女のひとで、むしろ、あんまり平凡すぎる、さういふ感じである。すこしもスレたところがない。つまり天性、人みしりせず、気立のよい、明るい人だつたのだらうと思ふ。この春以来、私の家の女中は...
更新日: 2021/10/23
7431a250e78aさんの感想

定と同じ女である私としては、男性である安吾の勝手な意見だなあと感じてしまう。

更新日: 2020/10/12
ななさんの感想

読みやすい

更新日: 2020/09/23
76017bdd2fe0さんの感想

第三者から見れば気狂い、知り合い(安吾さん)から見れば女性の純情な恋物語として綴られていました。 お定さんは恋人の為に追従出来るある種のマゾヒストなのかなと少し思いました。

更新日: 2019/12/14
3fb5267a3520さんの感想

あの阿部定事件の阿部定さんの印象?と思って読んだが、非常に真っ当で温かいものを感じる。 情交の最中に首を絞めてつい殺してしまったのは分かるけれど、イチモツを切って持って帰ろうというのは理解出来ないので、この坂口安吾の阿部定さん擁護は納得は行かないが、事件の背景の時代、彼女の事件が随分人を救ったというのは本当だと思う。 そういう事の感謝も込めての擁護の文だったのかもしれない。