「女体」の感想
女体
にょたい
初出:「文藝春秋 第二四巻第七号」1946(昭和21)年9月1日

坂口安吾

分量:約39
書き出し:岡本は谷村夫妻の絵の先生であつた。元々素行のをさまらぬ人ではあつたが、年と共に放埒はつのる一方で、五十をすぎて狂態であつた。谷村夫妻の結婚後、岡本は名声も衰へ生活的に谷村にたよることも多かつたので、金銭のこと、隠した女のこと、子供のこと、それまでは知らなかつたり、横から眺めてゐたにすぎないことを、内部に深く厭でも立入らねばならなかつた。岡本は己れの生活苦が芸術自体の宿命であるやうに言つた。そして己...
更新日: 2022/02/14
19双之川喜41さんの感想

 妻の夢は 夫に欠けているものではないかという自省は 鋭く 深いものがあるように 思えた。 みずからを 修正していく能力を 活用できることは 素晴らしいと感じた。