阿Qは 当時の支配体制の 咬まれ犬みたいな人で 多ければ多いほど政権は 安定し 自信をつけたのではないか。 内心で 論理を逆転することにより 自己救済を 無意識のうちに してしまうことは ないとは言えない。 ここから抜け出したらと 何時ももがいているのが 痛々しいと感じた。
始めは阿Qのその生活から脱したい気持ちはあるけれど、今の自分自身を肯定しているところもあり、もがきながらも上を目指す話かなと勝手に推測していた。 だが、だんだん読んでいるうちに何かの隠喩ではないかという考えが過ぎる。変な無邪気さは不自由な世の中の裏返しのような。 背景にある歴史を知らないだけかも知れないが、よく登場する辮子(べんつ)…髷?は何かの比喩なのだろうか。例えば思想とかプライドとか地位のような。 著者も書きたいこと主張したいことがたくさんあるのに、自由に書くことが出来ない、言えないという苦悩がある感じ。 阿Qの最期、虚しさと切なさが残る。 そして、当時の道徳観かも知れないが、公開処刑ってエンタメの一つだったのかな。
魯迅の阿Q正伝は、内容が分かりにくい。清朝末期のシナの只の凡人の肉体労働者の男が、あれこれと働いている。プライドはあるが、自己卑下するところあるのか、当日の肉体労働者の感覚なのか、心情描写が分かりにくい。魯迅は大作家と讃えられるが、情景場面の描写とか説明は不親切ないし、乱暴である。短編しか書かない作家なら、何度も推敲して、読者に読みやすくかいたらどうかね。
主人公自体が、清末を体現しており、魯迅は日本の大学を卒業しており、内と外両面の視点から清末の一面を描いた
読む前にWikipediaで概要を掴めば良かった。意地の悪い喜劇をごたごたと詰め込まれた印象。小説と思って物語に自分をトレースしようとしても入り込めなかった。予備知識を得た後であれば、少し引いた観点から楽しむ事が出来たと思う。忘れた頃にもう一度読んでみたい。
阿Qがあまりにも人間離れした自惚れ屋なので、状況が想像し辛かった。そうではあるが、単純な内容で、読みやすくてまさにおもしろいという様だった。
昔、全集本で読みかけて途中で放棄したが、今回は最後まで読めた。意味不明な箇所があったり、時代背景もわからない点が多かったが、内容は結構楽しんで読めた。