「ダス・ゲマイネ」の感想
ダス・ゲマイネ
ダス・ゲマイネ
初出:「文藝春秋」1935(昭和10)年10月

太宰治

分量:約56
書き出し:一幻燈当時、私には一日一日が晩年であった。恋をしたのだ。そんなことは、全くはじめてであった。それより以前には、私の左の横顔だけを見せつけ、私のおとこを売ろうとあせり、相手が一分間でもためらったが最後、たちまち私はきりきり舞いをはじめて、疾風のごとく逃げ失せる。けれども私は、そのころすべてにだらしなくなっていて、ほとんど私の身にくっついてしまったかのようにも思われていたその賢明な、怪我の少い身構えの...
更新日: 2022/04/26
19双之川喜41さんの感想

 作者と 同じ名前の人物が 表れるので 一瞬 安吾が著者かなと思い 確めたら そうではなく 太宰だった。 こんな趣向は 初めてだ。 饒舌体(じょうぜつたい)というのか 辟易(へきえき)するけど面白いと感じた。