自分が 雇って 乗っている 人力車が 人と 接触したのを 無視して 乗客の男は そのまま 立ち去れば 良いのにと 非道にも 思ってしまった 後日 その乗客は 折に触れて この出来事を 想起する。車夫であっても 人間味あふれる者は いる。この乗客は 省察力に富み 自己を 絶えず 俎上(そじょう)に揚げて 自らを 点検する。なかなか 簡単に 出来ることでは無いと 想った。
魯迅の些細な事件は、人力車が老婆をはねたが、意外にも、人力車の車夫は老婆を助け起こして、労った。警察に行っても素直で、魯迅にとってはねても気にせず轢き逃げないしは、恫喝しなかった、車夫に感心している、