夫は 教員などを しているけど 給料遅配で 生活が 苦しい。妻からの 進言で 宝くじを 買いに 店の前まで 出かけては見るが 買う 踏ん切りが つかず おめおめと 帰って来てしまう。教養が 邪魔したか どうかは 判らないと 想った。
現代の教員に俸給が支払われなかっ たという記事は目にしたことがない。軍閥が割拠していた当時は日常茶飯事な事だったのだろう。年に数回ある支払い期日が 迫ると暮らしの悲哀を繰り返すことになる。プライドの高い知識人の苦悩がうかがえる作品でした。
魯迅の端午節は、大学教員かつ官吏をしている教師が、毎月の給料の支払いで、なかなか支給されず、借金の返済にも困る。妻の端午の節句の宝籤でも買うて当たればと、言われて、いざ端午の節句の宝籤売り場前に行くと誘惑に囚われたが、宝籤代が惜しくて買わなかった。官吏としてのプライドか、教員としての恥辱なのか?