「哲学入門」の感想
哲学入門
てつがくにゅうもん

三木清

分量:約277
書き出し:序哲学に入る門は到る処にある。諸君は、諸君が現実におかれている状況に従って、めいめいその門を見出すことができるであろう。ここに示されたのは哲学に入る多くの門の一つに過ぎぬ。しかし諸君がいかなる門から入るにしても、もし諸君が哲学について未知であるなら、諸君には案内が必要であろう。この書はその一つの案内であろうとするものである。哲学入門は哲学概論ではない。従ってそれは世に行われる概論書の如く哲学史上に...
更新日: 2025/01/10
65c8aadc88adさんの感想

双喜 学問の学問が 哲学であるとすれば 広く 学問体系を 鳥瞰して見せるという 役割を担い 凡人に 道しるべを 示してくれるのだろうか。自力本願と 突き放されると 路頭に迷い どうしたらよいのかと 思案にくれてしまうと 感じ入った。不二 冠頂 臨見。05:17

更新日: 2017/09/14
b9ef941530ccさんの感想

三木清の哲学入門は、哲学は主観的であり、科学は客観的である。自己の存在は客観的であり、主観的でもあり、道徳は超越的でもあり、現実的でもある。最後に人間は使命的存在であるといっているが、そもそも、哲学者の言っていることは全く、独り善がりで、自分の考えを押し付けているだけで、論理に矛盾を感じさせる。兎に角自分の思い付きをダラダラと牛のヨダレの様に書きまくるのが、哲学書というイメージが出来上がってしまった。もう少し、簡潔にわかりやすく、素直でシンプルに表現した方が哲学という学門に取っつき易くなる。