「中里介山の『大菩薩峠』」の感想
中里介山の『大菩薩峠』
なかざとかいざんの『だいぼさつとうげ』
初出:「日本及日本人」1932(昭和7)年10月15日号、11月1日号

三田村鳶魚

分量:約34
書き出し:上中里介山さんの『大菩薩峠』(普及本の第一巻)を読んでみる。これは最初のところは、奥多摩の地理や生活ぶりが書いてあるので、そこに生れた作者にとっては、何の造作もない、まことに危なげのないところでゆける。しかし例の通り言葉遣いや何かの上には、おかしいところがある。それから武家の生活ということになると、やはりどうもおかしいところが出てくる。これは大衆文芸として、早い方のもののようでありますが、怪しい方...
更新日: 2020/11/03
19双之川喜41さんの感想

 粗捜(あらさが)し 挙げ足取りのようなことではなく 江戸風俗に造詣(ぞうけい)が深いため 愛情を込めて 指摘してしまう。 新撰組には 泥棒あがりの者もおり 極めた人ばかりではなかった。 さもありなんとは思う。考証恐るべしと感じた。

更新日: 2016/01/05
7d8ab83fe8a3さんの感想

[大菩薩峠」自体荒唐無稽、有意転変、作者の筆の趣所宇宙を駆け回る。これに噛み付くのもどうかと思うが、三田村鳶魚の見識から読めば音痴が歌を唄っているようなんだろう。