「赤旗事件の回顧」の感想
赤旗事件の回顧
あかはたじけんのかいこ

堺利彦

分量:約14
書き出し:回顧すれば、すでにほとんど二〇年の昔である。何かそれについて書けと言われる。今さらながら自分の老いを感ぜざるをえない。昔語りは気恥ずかしくもある。しかし、それも一興として、あるいは多少の参考として、読んでくれる人も無いではあるまい。しばらく昔の夢に遊んでみる。神田錦町の錦輝館(きんきかん)の二階の広間、正面の舞台には伊藤痴遊君が着席して、明智光秀の本能寺襲撃か何かの講演をやってる。それに聞きほれた...
更新日: 2016/07/09
cb6349ca74d4さんの感想

『共産党宣言』の堺利彦と幸徳秋水による翻訳書を読んだついでに本稿を手に取った。赤旗事件自体も興味深いが、堺と幸徳の関係、赤旗事件を契機としたその変化等を読み取れ、非常に面白かった。