倉田百三
作家にとって作品とは何かを述べた論考。倉田にとって戯曲は、自分自身の時代・時代の生きてきた証であリ、「出家とその弟子」がたまたま世間に共感を得られたのは、誰しもが経験する淡い青春時代の純情さを表現したからであり、世間を知ってしまった今では、二度と同じものを作ることが出来ないことも述べている。たた同様な意味で、成長の証である「恥以上」ももっと評価さるべきと感想を述べている。