倉田百三さんのウィキペディアを拝見しましたが、この作品は彼の生い立ちや宗教観がとても影響を与えているように思います。 特に女性におもてになられたようで、男性は一人の女性で満足するようでは駄目だと言った価値観、また、性に奔放な所があるようで、恋愛と病に翻弄された人生からこのようなエッセイをお書きになられたような気がします。 また、明治から大正にかけての作品は結核で命を落とす事が多かったことから宗教観や死生観が独特だなと思いました。 参考になった点は、夫婦は最初は恋愛感情が必要でその思い出によって乗り越えられる事もあるが、次第に仲間意識が芽生えてこの世の中と共闘してゆく様になる、男性は女性を守ってあげるという方向へ意識を動かすべきだと言っていた点です。 働く女性を否定もしていない点は時代からして驚きました。 女性が働いていても男性は女性を護ってあげて女性は可愛らしく艶やかでいて欲しいという、色男、百三さんの助言は少しだけ現代で忘れているけれど夫婦が長持ちする大切なことなのかも知れないと考えさせられた作品でした
いまいち
結婚式の仲人挨拶のように読んだ。夫婦を全うするに必要なこと、愛。それ以外にはないのだろうなぁ。