「精神病覚え書」の感想
精神病覚え書
せいしんびょうおぼえがき
初出:「文藝春秋 第二七巻第六号」1949(昭和24)年6月1日

坂口安吾

分量:約23
書き出し:一ヶ月余の睡眠治療が終って、どうやら食慾も出、歩行もいくらか可能になったころ、まだ戸外の散歩はムリであるから、医者のフリをして、ちょッと外来を見せて貰った。幸い僕の担当が外来長の千谷さんであったから、有無を言わさず、僕が勝手に乗りこんだようなものであった。ほかの精神病院のことは知らないが、東大に関する限り、ここが精神病院の何より良いところである。お医者さん、看護婦、附添い、すべて患者の神経を苛立た...
更新日: 2019/12/18
3fb5267a3520さんの感想

安吾の精神病考察。 それと、ジャーナリズムと云うか、マスコミ、今ならネットも。いい加減なことこの上ない。安吾も勝手に死亡説出るわ、麻薬中毒説出るわ。(この頃覚せい剤は市販薬で違法ではなかった)マスコミの餌食になったという事です。

更新日: 2017/07/30
dc8c3bb329bdさんの感想

精神障害・病気に対する偏見、それを取り払うための安吾の熱心さには、心を打たれた。世間やマスコミは、今も昔も変わらないのかもしれない。